関東土質試験協同組合
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試料の押出しについて

皆さん!!こんにちは。今回のコラムでは、土質試験のスタート地点である、試料の押出しについて紹介したいと思います。まずは、教科書通りの説明から始めます。
「土質試験 基本と手引き」では、試料の押出しについて、「チューブ試料の押出し機を用いてチューブから試料を押し出す。試料を押出す際は、押出された土が折れ曲がらないように、1回に押出す長さや受け取り方法などを工夫する。」と記載されています。
記述としてはこれだけですので、一口に押出しと言っても、試験室(所)によって方法は様々かと思います。
 ちなみに当組合では、電動・油圧式の押出し機(写真-1)を使用しています。
押出し方向は上方向、一回に押出す長さは11cmを標準としますが、試験項目、試料内部の混入物や、土質の変化具合などによって臨機応変に対応しています。

当組合で預かる不攪乱試料は約8割がシンウォールチューブ(図-1、右下グラフ参照)ですので、大部分の試料は、この押出し機によって押し出されることとなります。
ここでは、この試料の押出し作業時にわたしたちが特に気を付けていることの一つである「シンウォールチューブ刃先の状態確認」についてご説明します。
 一般に、チューブの刃先はサンプリング時に硬い土質や砂、礫、人工物に当たって変形してしまうことが多いとされています。当組合では、搬入時確認(業務部)と押出し前確認(技術部)の2回、目視確認により「押出しに影響がある変形」を発見、特定します。





写真-2 変形したシンウォールチューブの一例

写真-3 シンウォールチューブ切断の一例

上記(写真-2)のように、変形の仕方は原因によって様々ですが、刃先がチューブの内側に向かって曲がっているものは、それ自体が押出しの際に土を抉ってしまいますので、特に注意を要します。また、変形が大きいものはシンウォールチューブ自体にも変形をきたしているケースが多くあります。目視や触診でわかるものは変形部全体を、そうでない場合も先端ギリギリではなく多少の余裕をもって切断するようにしています(写真-3)。
 このように、皆様からお預かりした大切なサンプリング試料は、極力乱さないように次工程である「観察」「試験」へと進んでいきます。
最後になりますが、試験者の立場としましては、刃先が変形・摩耗したシンウォールチューブは、早急な交換を是非お願いいたします。

(技術部 試験課 向山 貴之)

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