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業務内容

組合の40年を振り返ると、室内試験業務以外の取組として、創業当初には組合員へのコア箱等の共同購買事業、フィールド用原位置試験機器類の貸与事業、さらには地盤材料を扱う試験業務の一環としての環境関連業務への参画検討等、その時代の組合員ニーズに応えるべく事業内容の拡大を試みて来ました。
同時に時代の変化に対応して各事業の取捨選択を進め、創業当初からの主業務である物理・力学・岩石・材料の各室内試験業務に専念することで、現在に至っています。
組合は、今後も組合員及び社会のニーズに対して、各種室内試験業務のスペシャリストとして技術研鑽、設備の一層の拡充を図ってまいります。

1978年の創業当初は試験業務のほとんどの作業が手作業でしたが、パソコンが登場し、急速なデジタル技術の進化は、室内試験のあり方にも大きな変化をもたらしました。
それまで、力学試験の圧密試験では、写真のように手動で分銅を載せ荷重をかけて、ストップウォッチをスタートさせ、一定時間毎にダイヤルゲージの読みを追いかけていましたが、コンプレッサーによる空圧式の全自動載荷とパソコンでの自動計測等、試験業務のデジタル化による省力化、効率化が一挙に進みました。さらにこれらのイノベーションにより静的な状態だけでなく地盤の動的な挙動に対応する試験が可能となりました。
しかし、室内試験の基本である物理試験ではデジタル化が難しく、現在も技術職員の経験と技（わざ）に頼る状況が続いています。

土木、建設工事や盛土などの土構造物の設計・施工・維持管理においては、その地盤内部の詳細な物性を把握する目的で、事前に地盤調査が行われます。
地盤材料試験は地盤調査の一部門として、現場で採取された土及び岩石試料について基本的性質（物理・化学特性）から強度・変形特性(力学特性)まで、多様な項目にわたって室内で試験・分析を行うことで、地盤の持つ諸特性を設計・施工に対応できるように数値化します。
これらの成果は、地盤調査結果に統合されて多様な土木、建設工事で役立つことになります。