関東土質試験協同組合
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超詐欺師? いえいえ、調査技士です。

2021年7月3日(土)、梅雨前線が停滞し東海地方から関東地方南部を中心に記録的な雨が降る中、自宅から江東区青海にある「タイム 24ビル」の東京会場へ少し緊張しながら向かいます。午前・午後合わせて5時間の筆記試験「地質調査技士資格検定試験(現場技術・管理部門)」に臨むためです。当組合の業務部に採用されて早くも11年が経ち、資格取得を奨励する規定ができたこともきっかけとなって、5年目に取得した「中小企業組合士」以来となる資格取得に向けてようやく重い腰を上げました。

到着した13階の会場入口では新型コロナ感染対策で手指のアルコール消毒や係員による検温が実施され、長机がずらりと並んだ会場内では密を避けるために隣との距離を置いた配席に従い着席します。昨年はコロナ禍で中止になっており、「今年は受験者が多いなぁ。」などの会話が聞こえる中、試験開始時間まで悪あがきをしようとテキストを開きましたがなかなか頭に入らず、焦りが増したところで試験開始となります。午前の選択問題(100問)、午後の記述問題(必須1問・選択1問)ともに時間いっぱいまで使って、脳内にある知識を絞り出して何とか試験を終えます。久しぶりに長時間頭を使ったため、試験終了後は疲労感たっぷりで帰途につき、心地よい解放感に包まれながら解禁した晩酌のハイボールは格別でした!

試験勉強を始めたころは過去問を解こうにも意味の分からない言葉だらけで、1問解くのに何度もネット検索を駆使しました。キーワードを入力するだけで写真やイラストまで簡単に閲覧できる時代に感謝しつつ、如何に自分が狭い領域にしか関わっていないのかと痛感した期間でもあります。5年間分の過去問題をやっていたことにより試験本番では選択問題の6割くらいを解くことができましたが、残りは選択肢を絞れても自信がありません。また、記述問題も解答用紙は埋めたものの合格に達する解答になっているのか不安が残ります。翌週には全地連のHPに今回の選択問題とその解答が掲載されたので、仕事の合間にこっそり自己採点してみたところ選択問題は80点取れていたので大丈夫かなと思いつつも、モヤモヤした気持ちをいだきながら合格発表を迎えます。

9月10日(金)、出勤して全地連のHPを確認したところ合格発表のPDFが掲載されており、さっそくダウンロードして確認します。自分の受験番号を見つけ、初受験で合格した「喜び」というより、無事に終わりこれで上司からのプレッシャーもかわせると「安堵」したことを覚えています。

試験同日の午前10時半頃、静岡県熱海市伊豆山地区の逢初川で発生した大規模な土砂災害を受験から帰宅した夜にニュースで知りました。奇しくも試験に土砂災害の種類とその特徴を問う問題が出ていたため、今でも強く印象に残っています。これからも起こるであろう災害の被害を小さくするには、地質調査業界の力が必要不可欠です。今後は私も地質調査技士として地質調査業界の一端を担う室内土質試験を通して、組合員の皆様と共に社会貢献できるよう努めてまいります。(業務部:柏崎)


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