関東土質試験協同組合
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土の液性限界・塑性限界試験 (JIS A 1205) (JGS 0141)

液性限界・塑性限界試験(以下、液塑性限界試験)は、地盤材料の工学的分類に用いられるほか、液状化判定や圧密試験における圧縮指数の推定などに活用されます。
 一般的に土は、比表面積が大きいほど物理化学的な界面作用の影響をうけるため、細粒土は液塑性限界が大きくなる傾向があります。しかし、その他にも土の塩分濃度や有機物含有量など液塑性限界に影響する要因は様々なので、試験結果の判断には注意が必要です。
 また、当組合にご依頼をいただく際、細粒分含有率により液塑性限界試験実施の有無を決定することがございますが、試験実施試料は425μmふるい通過試料ですので、425μm以下の粒径のそれぞれの含有率が重要になります。ですから、必ず「細粒分含有率が高い=試験用試料の細粒分が多い」となるわけではないことをご留意ください。
 液塑性限界試験は手作業が大部分を占めていることから、試験結果に経験の差が生じやすいといえます。
 当組合では人為的な誤差を最小限にすることを意識して丁寧な試験を実施しておりますので、是非試験のご依頼を頂ければと思います。

(技術部試験課・後藤健太)

図:二分した試料が黄銅皿の落下によって合流する様子
図:二分した試料が黄銅皿の落下によって合流する様子

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